第7セクション

「入ります」
タイマーをセットして
「ハイッ!ピッ!」

奥の人たちは、最後の難関、大岩を見守ります。

セクション間が広くないので、混んでくるとバイクの置き場所に苦労します。

インのところに段差があり、そこを降りるとフロントがセクションにかかります。

大岩にかかる時、オフィシャルが移動します。

登り切れずにばくてん気味に落ちます。

「だいじょうーぶーー?」
と駆け寄ります。
エンジンがかかりません。
プラグを交換するとかかりますが、1度エンジンを止めると、もうかからないって、困っていました。

役員も心配して見守ります。

沢水がコードやキャップに入ってリークするのか、回転を上げないからかぶるのか…

競技は続けられます。

下り坂のところでで押しがけだね、と言われましたがプラグ交換を決断します。

「かかったー!」

思わず天を仰ぎ、胸いっぱいに空気を吸い込みます。


すぐにインします。
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