自転車運転奮闘記
自転車に乗る 050403
とりあえず乗ってみる。
変速の方法が解らない。
右のレバーが後輪のギア、左のレバーが前のドライブギア
バイクで言うと一次と二次の関係か。
しかもギアが大きくなる小さくなるの方法が右と左では逆なのだ。
うーむ、こいつは複雑で難しい。
ケツは痛いし変速が難しいしおまけにギアダウンしてもエンジンブレーキが効かないときている。
停止する前にはギアダウンしていなければならないし、それはクランクを回している時でなければダウンしないのだ。
こいつはとんでもないものを買ってしまったようだ。 050403

基本的な設定 050408
バイクの場合もそうだし、自動車の場合もそうだが、自分の体格に合ったライディングポジションなるものが操縦の質に関して重要であると考えている。

バイクの場合の腰の位置は、路面状況や運転目的によりその都度変わってくるので“ここだ”という一点は限定できない。
自動車の場合は、まずブレーキを踏める腰の位置が基本である。
次にハンドルを操作できる背もたれの位置である。

私の読んだ本によると、自転車の場合も一番目は腰の位置で、サドル(自転車ではシートではなくサドルというんだそう、シートは椅子状でサドルは鞍状、でもシートピラーとかシートチューブとかの言葉がある)に座り足を伸ばして靴の踵がペタルの中心につく高さで、クランクを水平にした時に膝の皿の後端とペタルの中心が垂直になる位置が標準としている。
さらに、ハンドルグリップを握った場合に背骨と腕でできる角度が90度ないしはそれ以内になるようハンドルバーの位置を調整する、とある。

次にブレーキレバーは腕の延長線上にくるように調整する。これはバイクと同じである。 050408

サドルの位置 (1) 050417
標準の高さにサドルを設定するとシートピンの上にシートピラーのぎざぎざの線が出てしまう。
膝の皿の後ろとペタルの中心が垂直になるようにサドルの位置を調整しようとサドルを一番前に出しても垂直にならない。
そのまま自転車店に飛び込む。
シートピラーは長いものに交換してくれたが、シート位置は標準に設定して今はこれで良い、乗り込んでいくともう少し後ろにした方が良くなるだろう。って… 050417

ライディングポジション 050515
自動車と違い自転車は操縦中に腰の位置が状況に応じて移動するから、まあアバウトで良いのかなーと思っていたのである。が
平坦路を走るには基本的な設定をすべきなのでしょう。
WAHOOはMTBなので山坂を走ることを前提にしていると思う。
当然前方へ押し出す登りのペダリングが重視され、初めから腰を後退させた姿勢になるようにフレームが設計されているのだ。と自分を納得させ、膝の皿が基本的な設定より後ろになることについての結論とした。050515

自転車のスタイル 050515
このサイトからリンクしている「があ子の自転車ザンマイ」の中で彼女の夫君が自転車を選定する時にトップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブで囲まれた三角形の大きさも考慮に入れていた。との記述がある。
そこが水を運搬する空間になるという。なるほど、ボトルが三つ収まるらしい。ツーリングの場合には重宝する。

そんな観点から我がWAHOOを眺めて見ると、前出の三角形の空間は狭い。カタログでは二箇所にボトルケージを取り付けられるようになっているが実車では一箇所しかない。しかも、そのボトルケージを取り付ける箇所には携帯ポンプ取り付け台が付いている。注意深くフレームを眺めるとトップチューブとシートステーが直線的に繋がっている。
どうもこのフレームはGenesistersのもののように思える。がシールも塗装もWAHOOである。

後方へ伸びるワイヤーはトップチューブの下を通して護られており、ここにケージは付けられない。

タイヤは26×2.25/2.2で、駐輪場のタイヤを入れるガイドにはこのタイヤは入らない。これらのことから街乗りやツーリングには向いてないと感じた。

私は、この自転車でちょいとした買物に出かけ、街を散策し見晴台に上ったりしようとしたのだが、設計者は山遊びを念頭に作り上げたと思われる。
Gery Fisherの製品化への姿勢は、バイクで言えばある程度汎用的に使えるスポーツ車「ホンダ」と、実用を排除し遊びに徹するスポーツ車「ヤマハ」と大雑把に分類できるとするとヤマハ的と思った。

ただ、車道歩道の段差、石ころ砂ガラス片の溜まり場である道路端、枯れ枝が落ちていたり砕石が敷かれている林道、砂浜を走ることを考えればこのタイヤを履いたWAHOOは外せないでしょう? 050515

自転車が走れるところ 050515
自分が自転車に乗るなんてことはついぞ考えてもみなかった。
自動車やバイクは車道の走行区分に従って運転していた。

自転車が走れるところは−車道の左端、道路左側の路側帯、自転車通行可とされた歩道の車道寄り、なのだそうだ。

サドルの位置が設定できたので自転車に慣れるため取りあえず乗ることにする。

街中の道路は、住宅地の生活道路を除いて歩道が付けられている。その歩道には自転車通行可の標識は無い。
当然車道の左端あるいは路側帯を走ることになる。
そこには自転車のタイヤには過酷な環境があった。
石、砂、ガラス片、空き缶、下水道雨水枡への入り口。これらはいずれもパンクの機会を常に提供してくれる。雨水枡に至っては細いタイヤだとすっぽりと入る幅の格子が付いていて気が抜けない。
水の流れを考慮するとあの向きなのだろうが、90度向きを変えても支障ないのでは、と思った。

路側帯がある道路はそれでもましである。路側帯が取れない道路はそれなりの理由がある。道路の絶対幅が小さいのだ。
道路が整備され経済活動が活発になると車両が大型化する。
道路幅いっぱいの車両が私を追い抜いていく。なかにはぎりぎりに通過する中型車、追い越してすぐ左に寄せる車があり、路側帯の無い道路では接触するのではないかと恐怖感を覚える。
私はすぐヘルメットを注文した。 050515

気になるところ 050613

ヘルメットを受け取る時に、ついでにサドルも交換することにした。
自転車店には車で1時間30分もかかるので、そう度々は来られない。
初めから付いていたサドルは、座骨の下の筋肉が圧迫されて痺れてしまい2時間乗るのが限度である。
その事を店長に話すと、硬いサドルは長時間乗れるが柔らかいサドルは短時間しか乗れない。と言い、パットやインナーパット付きパンツを薦めるが、私は自転車に乗ることが目的でないと話すと、クッション材が厚いBONTRAGERのCRZ+SPORT 3500 で様子を見ることとなった。

このサドル、設計は良いのだが工作精度が悪い。外国製はこんなもんだろうと諦めて乗ってみる。
2時間乗っても座骨下筋肉が痛くならず、これで当分はいけると感じた。
その思いが今までより少し負荷をかけることになり、2時間+2時間コースを3時間で回った。
よーし、だんだん自分の自転車になってきたぞーって思ったが、翌日からひどい腰痛に悩むことになった。
店長がさかんに力まないで回転で稼ぐよう話していたが、この事だったのかと思い出している。
腰痛は1週間を経た今も続き、尾てい骨痛が最後の抵抗をしているようだ。 050613

腰痛 050811
ハンドル位置が低すぎて腰に負担がかかるのかな、などと素人判断をして7月に入ってからハンドルを1本分くらい上げて欲しいと店に頼んだ。

9,000円だかするハンドル高を調節できるステムを、中古だから5,000円にしておくといってハンドルを一番高くして付けてくれたが、しばらく乗ってみないことには良し悪しは判断できない。
ハンドル位置を高くしたことにより、車のトランクにピッタリ収まっていたフレームは入らなくなってしまい、後部座席を占領することになった。

10日ほど過ぎてから、おそるおそる乗ってみる。
案の定次の日からまた腰痛やら尾てい骨痛が…。

そういえば、当初のサドルの時は腰痛なんかなかった。って思い出し、オリジナルに戻してみた。
尻への感触はCRZ+SPORT 3500より良いのだがやはり座骨のでっぱりの下が痛いヨ。

7月末になってやっと腰痛やら尾てい骨痛が軽快したので、8月からは乗り易いセッティングを求めて試行錯誤を続けよう。

自転車に必要な筋肉がなかったので、腰椎や臀部が悲鳴を上げているのだろうか?  050731

本に書いてあるセッティングはあくまでも基本であって、一人一人骨格が違うから皆自分が一番走りやすいようにアレンジしていると店長は言う。
セッティングの基本を無視して一番楽なポジションにサドルをセットした。
サドルを少し前上がりにして低くした。サドルの尻への当りもまあまあだし、気負った気持も楽になった。

8月10日同好会機関紙を自転車で配達、10km程走った頃、気持ち良く足が回るようサドルを以前の高さに戻した。
歩く筋肉と自転車で使う筋肉は違うのではないか。と思い、最近腹筋と背筋強化の運動をしていた。本日の走行42km3時間15分。
明朝結果が出る。

8月11日わずかに尾てい骨痛、あと腰が重苦しい。
やはり、腰の周りの筋肉が弱っていたのだ。 050811

自転車の乗り方 050812
8月12日長い中断は良くないと考え、夏の暑さもここ2〜3日やわらいできたので10km程走ることにする。
登坂の場合いままではペダルを回す時、モーターバイクの時の様にハンドルを手前に引いていた。が、チラッと本の記事が頭をよぎった。
「ヒルクライム」の時は、足を前に蹴りだすって。
以前も試みたのだが、今回はサドルを前上がりにセットしてあったせいかハンドルを押し出す格好になった。
これがなんとなく合っている感じなのである。 050812

気になる音 050825
自転車に乗っているとフロント周りから音がする。
気が付いたのは10日ほど前だろうか。

「カチツ」っという音で、初めはタイヤに着いた石がダウンチューブに当っているのかなと思ったが、かなりの頻度で聞こえるので不安になり、どこか緩みがないか部品取り付け箇所を触って点検したが緩みはなかった。
自転車を15cmくらいの高さから落としてみたけどタイヤがボンというだけで緩みからくる音は発生しなかった。

走りながら、どんな時に音がするのか注意すると、窪みに前輪が落ちて段差に乗り上げる時に音がする。段差が1cmに満たない場合でも。
チェーンが伸びてフレームにぶつかるのかと考えて見たがどうもそうではないらしい。

フロントブレーキを強くかけたり、フロントアップして落としたり…そのうち
「ピシツ」「ギシ」という音もする。「ギシ」はきしみ音だ。
そういえばステムを交換した時に締めすぎてベアリングが割れたかー。
ハンドルはスムースに回転する。

平坦路では発生しないで凸凹やうねりのあるところで出るようだ。
ということでフロントサスのスプリングだろうと当りをつけた。
ブレーキ関連ではないとしてひとまず安心しよう。  050825

サスのスプリングを押さえれば音は止まるだろうと、今日はアジャスタを1回転プラス側へ回してみた。解決したように見えたがどっこいしぶとく残っていた。
スプリングならフォークケースの中だからカチッと音が直接的な響きはしないはずと気が付いた。

チェーンリングの付近からのようにも聞こえる。
静電気が溜まって何かの拍子に放電しているようなタイミングでカチッとくる。もう考えるの疲れたー。 050827

ひょっとしたらパンクするかもと思い、携帯ポンプをWAHOOに付けて走り出した。

道路の凸凹がある。あのカチッっという音が当然聞こえるだろうと思っていたが、聞こえないのである!
一箇所ではなく次もその次の凸凹でも音はしない。

そっかー、あの音はポンプの固定具のプラスチックスD環がフレームに当る音だったんだー!

分かってしまえば何ということがない。

初めての事ってこんな事がいくつもあるんだよねー。
今日は当然ながら家に着くまで一度も音は出なかった!

命に関わる所はきちんと点検したから事故にはならないと思っていたが、音の原因が分からないのは気持ちが悪かった。
もやもやが晴れて今日は良い気分! 050830

サドルの位置 (2) 050903
再びサドルの位置について
尻の痛みというか重苦しい感じは大殿筋とやらの筋力不足、脚の裏の筋肉痛はサドルの位置が高すぎたことが原因であった。
筋力不足は少しの訓練で解消した。

痛みから解放されると次は快適な走行を求める。
内燃機関でいうピストンのロングストロークかショートストロークかである。
ロングストロークはトルクが必要な場合に有効であるが回転を上げづらい。
ショートストロークは回転を上げて速さを求める。

私が脚の力が充分にクランクへ伝わっていると感じるのは、標準的なサドルの高さの場合である。
しかし、回転を上げると脚がのびきってしまった様になり滑らかなペダリングはできない

そこで、5ミリほどサドルを下げると回転は上がるがチョット窮屈な感じがするので2ミリほど上げた。窮屈感は無くなったが回転の滑らかさが少し足りない。次回は1ミリ下げることにしよう。
ミリ単位の調整が必要と聞かされていて、そんな大袈裟なと思っていたが今はなるほどと納得できる。 050903

空気圧 050912
タイヤの空気圧はタイヤに「35−60PSI」などと表示されている。
バイクや車の場合は、1.5とか2.0kg/平方cmと指示されている。
自転車の場合は、上限と下限の数字しかわからない。

バイクや車の場合は、その重量に対して人の重量が小さいために、ある程度特定できるのだろうか。

自転車の場合は、自転車の重量に比べて人の重量の割合は4倍から7倍など、極めて大きい数字となるし、自転車を使う路面状態は舗装道路から砂利道、ざくざくネロネロの道まで必要なタイヤの空気圧の条件が大きく変化する。

従って、こんなもんかナーという程度で良いのだろうか。 050912

自転車の運搬 051001
サドルの角度やら高さをあれこれ動かして乗っているうちに、だんだん自転車の設定が身体に合ってきたようだ。2時間半で33Kmはすこし頑張りすぎかなって思うけど1時間14kmの散歩なら気持ちよい。
逆に身体も自転車に会ってきたのかもしれない。

そろそろ遠出のシーズンである。自転車の運搬はトランクでと考えていたのだが、ステムを交換したためにトランクには入らなくなってしまった。

車の買い替えを真剣に考えていたが、その前にステムをオリジナルに戻して乗ってみるのも試す価値はある。って気が付いたら気持が楽になった。

今の車、大蔵大臣が気に入っているし… 051001

ステム交換・各部増し締め注油 051003
ステムをオリジナルのものに戻すため自転車店へ行く。
ついでに、以前気になっていた「カチッ」「ピシッ」という音についても質問した。

店員は「クランクが回っている時か、クランクに相当負荷がかかっている時か」とか「20km位走った後か」と具体的にその時の状況を尋ねてきた。
自分はそこまで細かく確認していなかったので「中位の負荷で20kmも走らないうちに」と答えた。

1時間半後にということで、昼飯を喰いながら質問について考えていたが、音は35km位走った後から出ることに気が付いた。

約束の時間に行くと作業は終わっていた。
ステムのスペーサーは、交換したのではなく追加したものとのことで、自分でも出来る作業であった。
音はワイヤーに着いた石や埃が振動でアルミフレームに当って出るとのこと。これには気が付かなかったが言われてみればその位置から聞こえるのである。
クランクが緩んでいたので増し締めしておいたのと各部給油したとのこと。

トランクに入れて持ち帰って乗ってみる。
ライディングポジションが変わったこともあるのか、自転車がピチッと締まって抵抗少なく軽く走る。チェーンのギシギシ音も消えた。職人がチョット触るとこうも変わるものか。感激、気分が良い。 051003

ギアレシオ 051007
今まで一番の悩みが尻の痛みと腰周りの不具合であった。
ギアレシオについては、しっくり来ないなと感じていたが差し迫った問題ではなかった。
6速から7速へ変速した時にぐっと重くなるので、7速のギアを1枚少ないものに変えたらどうかと考えていてパーツリストを店から貰ってあった。

現在のギアは 11 12 14 16 18 21 26 32 で
部品のギアは 11 13 15 18 21 24 28 32 となり
今よりも低速重視のギア比となる。

6速7速のギアを1枚少ないものにと考えたが、セットでその様な組み合わせのものはなかった。

結局、6速で回転を上げて7速に変速することで解決した。 051007

自転車の運搬(2) 051013
私の車のトランクに入るということでゲーリーフィッシャーのWAHOOを購入したのだった。
乗りづらいと言うことでステムを交換したところ、トランクに入らなくなった。
しばらくは自転車を乗せられる車を買うことを考えていた。
あれこれ車種を眺めてみたが、どうも私の生活にピッタリのものは見当たらなかった。
いつもこうだ.
私が欲しいと思ってから7年位後に製品化されるのだ。
テレビジョン、バイク、スキーウエアなど、不満が原因で遠ざかってしまったものさ。
車も、メーカーはどちらを向いて作っているのやら…

なんだかんだ言いながら自転車を乗っているうちに、自転車用の筋肉が備わってきたようだ。
苦痛もなくなり、自転車に乗ることが楽しくなってきた。
〜というところで、変えたステムをオリジナルの物に戻してもらう。
うーむ、苦痛は無い、これはこれで良いではないか。
ということで、再びWAHOOは今の車のトランクに入ることになった。 051013

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